こまち料金不要措置と田沢湖線ノンストップ秋田乗り入れへ! JR東日本秋田支社奥羽本線不通に伴う臨時ダイヤ運転(2023年7月~8月)

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こまち料金不要措置と田沢湖線ノンストップ秋田乗り入れへ! JR東日本秋田支社奥羽本線不通に伴う臨時ダイヤ運転(2023年7月~8月)

JR東日本秋田支社は2023年7月21日、プレスリリースにて奥羽本線大曲~和田間不通に伴い7月22日より臨時ダイヤで運行すると公表した( 奥羽本線 大曲~秋田間の代行バス及び臨時列車時刻表 )。今回はこれについて見ていく。

1. 奥羽本線不通も秋田新幹線「こまち」先行復旧へ!

今回の2023年7月~8月JR東日本秋田支臨時ダイヤ運転では、奥羽本線和田~大曲間狭軌側不通に伴い様々な措置を行う。

ただ、横を走る標準軌の秋田新幹線「こまち」は7月20日より運転を再開したため、秋田と大曲、および大曲乗り換え横手・湯沢方面へは向かえるようになっていた。同じ軌間の複線であれば上り線と下り線両方を復旧させないと往復運転が難しいが、奥羽本線大曲~秋田間はほとんどの区間で普通列車用の狭軌と秋田新幹線「こまち」用標準軌が単線並列となっているため、どちらかが復旧してしまえば先に運転再開ができる。

そこで秋田新幹線「こまち」が先に運転再開できたことから、まず普通列車のみ不通となっていた奥羽本線秋田~大曲間で普通列車運転再開まで秋田新幹線「こまち」を料金不要でできるようにした。秋田新幹線「こまち」は7両編成だが、秋田県内ではまず混まないので十分運びきれる。

とはいえ標準軌側にホームのない秋田新幹線「こまち」通過駅への鉄道での代替ができないため、代行バスを1日6往復運行することとした。とはいえ大曲~秋田間の利用特急「こまち」で代替しているため、代行バスの必要数を大きく抑えることに成功している。




2. 大曲発秋田行き4両ノンストップ電車運転へ!

とはいえ秋田新幹線「こまち」の本来の目的は東京と秋田を結ぶこと。このため朝の秋田着は一番列車でも9時32分着となっている。これでは秋田への通勤には到底間に合わない。

そこで今回の2023年7月~8月JR東日本秋田支臨時ダイヤ運転では、大曲7時50分発秋田行き4両編成臨時列車を運転することとした

秋田新幹線「こまち」であればE6系7両編成となるため今回の臨時列車の使用車種ではない。とはいえ狭軌側は不通なので奥羽本線用の701系は使用できない。

そこで今回の臨時列車運転では、朝に使用した田沢湖線用標準軌701系2両+2両の4両運転の秋田車両センター送り込み回送列車を旅客営業し、標準軌ホームのない途中駅を全通貨、かくして大曲→秋田間ノンストップ臨時列車として運転させたのである

電車1両はバス2台分の輸送力があることから、701系4両でバス8台分の代行バス削減につなげることができる。

なお夜間は秋田20時14分発まで秋田新幹線「こまち」を運転していることから、標準軌用701系によるノンストップ列車の運行は行わない。

このほか秋田県内では五能線能代~深浦間と北上線ほっとゆだ~横手間で不通となっているが、ともに8月までに復旧する見通しである。


3. 結び

今回の2023年7月~8月JR東日本秋田支臨時ダイヤ運転では、奥羽本線大曲~和田間不通に伴い秋田新幹線「こまち」が大曲~秋田間で料金不要で利用可能となっているほか、朝には大曲発秋田行き標準軌用701系4両編成によるノンストップ臨時列車を設定することとなった。

今後JR東日本秋田支社でどのような列車を設定していくのか、見守ってゆきたい。

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