新駅開業で運賃値下げと増発へ! 東京メトロ日比谷線・東西線・有楽町線・南北線・埼玉高速鉄道ダイヤ改正予測(2020年3月予定)

東京メトロは2019年4月、中期経営計画を公表した( 東京メトロプラン2021 )。今回はこれから、2020年3月の東京メトロ及び埼玉高速鉄道ダイヤ改正について予測していく。

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!


1. 有楽町線で昼間と平日夕ラッシュ時に増発へ

今回の2020年3月東京メトロダイヤ改正では、地下鉄有楽町線で2019年3月16日ダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を実施する見込みだ。

今回のダイヤ改正では昼間と夜間に増発を実施する。

1.1. 昼間の運転間隔短縮へ

まずは昼間から。2019年現在地下鉄有楽町線では昼間は6分間隔で運転しているが、2020年3月ダイヤ改正より5分間隔に短縮する。これにより昼間は輸送力が20.0%増強する見込みだ。

西武池袋線直通列車(要するに西武有楽町線内)は昼間は毎時8本、平日夕ラッシュ時も毎時8本と昼夕輸送力比が100.0%となっている。昼間の毎時8本運転は空席が目立つとはいえ地域輸送性を考慮して実施しているものと思われ、平日夕ラッシュ時より輸送量の少ない昼間の方に増発して平日夕ラッシュ時より本数を多くするなんて愚の骨頂ほかならず、あり得ない。

そう考えると今回の昼間の増発はおそらく和光市発着の電車の増発であり、西武池袋線直通列車は増発しないだろう。

また純増発分だけであったら小竹向原~和光市間のみ通過運転を行う形で準急を復活させてもいいのではないだろうかとは思うが、今の東京メトロの状況を見るからして通過運転区間の有無を問わず準急の復活は難しそうだ。準急が毎時2本だけでも小竹向原~和光市間で運転すれば、副都心線から西武池袋線へ直通する急行と対面接続させて和光市・東武東上線方面まで速達で向かわせることはできるのだが…

1.2. 平日夕ラッシュ時は新木場方面中心に増発か

次に平日夕ラッシュ時。昼間の増発だけでも昼夕輸送力比は和光市方面でとると62.5%から75.0%に改善されるが、今回のダイヤ改正ではさらに平日夕ラッシュ時にも列車増発を実施する。

現在平日夕ラッシュ時は和光市方面が毎時16本なのに対し新木場方面は毎時12本しかない。毎時13本運転する時間帯もあるが既にピークを過ぎており、和光市方面への折返し列車の確保目的と思われる。

近年地下鉄有楽町線沿線では人口が急増しており、中央区は人口増加率日本一となっているほか、ウォーターフロントにタワーマンションを建てることにより江東区豊洲でも人口が急増しており、小学校が急遽開校する程にまでなっている。

そう考えると、今回の夜間の増発は和光市方面ではなく、新木場方面を中心に行われそうだ。

地下鉄有楽町線では平日朝ラッシュ時は毎時23本の運転を行っていることから、まだ平日夕ラッシュ時には運用増加の余地があるものと思われる。このため、新木場方面の増発は車両増備を行うことなく実施できそうだ。

また前回2019年3月16日ダイヤ改正で西武40000系電車使用の「S-TRAIN」のうち、平日夜間運転の所沢発豊洲行きが消滅している。消滅した理由はラッシュと逆方向で利用者が少なかったためだが、豊洲発所沢行き「S-TRAIN」は設定があるので、車両の送り込みのために回送している。

もしこの西武40000系毎時1本の回送を小竹向原→豊洲間で料金不要の普通列車として営業運転すれば、それだけで平日夕ラッシュ時毎時12本から毎時13本に増発することができる。車両繰りも人員繰りも変える必要がないので、すぐ増発にこぎつけることが可能だ。そう考えると、2020年3月東京メトロ有楽町線ダイヤ改正では、平日夜間に西武40000系を使用した料金不要列車が設定されるのではないだろうか。




2. 南北線でも増発へ

また今回の2020年3月東京メトロダイヤ改正では、地下鉄南北線でも2019年3月16日ダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を実施する見込みだ。

今回のダイヤ改正では南北線で平日朝ラッシュ時と早朝時間帯に増発を実施する。

最近の東急目黒線のダイヤ改正を見る限り、直通列車増加は即ち目黒線内の増発であり南北線は白金高輪発着の延長でしかなかったが、南北線でも増発を行うこととなった。地下鉄南北線の王子神谷~白金高輪間の増発は2017年3月25日ダイヤ改正以来となる見込みであり、昼間こそ増発は見送られるものの地下鉄南北線では3年ぶりに大増発が行われる見通しだ。

2018年度の混雑率が駒込→本駒込で159%であることを考えると、東京都市圏の鉄道として必ず増発を行わなければならないかというとそこまででもない(もっとも、大阪都市圏や名古屋都市圏であれば絶対に増発しなければならないほどの混雑なのだが)。強いて言えば東京都の時差Biz政策では中長期的に混雑率を150%以下にしようとは言っているものの、その前に国土交通省は混雑率180%以上の路線の混雑緩和対策を喫緊の課題としていることから、優先順位としては低いし、南北線で平日朝ラッシュ時に増発させるくらいなら先に有楽町線で増やせと言いたいくらいだ(もっとも東西線や千代田線も混みすぎているのだが、現状の設備ではこれ以上の増発は不可能)。

では地下鉄南北線の平日朝ラッシュ時の運転本数はどうなっているのか。ラッシュの方向となる南行き(白金高輪方面)は毎時18本、逆方向となる北行き(王子神谷方面)は毎時15本の運転となっている。増発の余地はありそうだ。

しかし東京メトロは南北線向け車両の増備を行っていない。もし増発するとしたら東急目黒線・新横浜線用新型車両3020系の増備分を借りることになるのだろうか。

また早朝にも増発するとしているが、おそらく朝6時台と朝7時台に設定している市ケ谷始発の王子神谷方面4本を白金高輪始発又は東急目黒線からの直通列車として設定するのではないだろうか。近年東急目黒線でも増発を実施しており、かつこの時間帯は都営三田線も含め白金高輪始発の設定がなく全便が東急目黒線からの直通列車であることから、目黒線も含め増発する可能性が高そうだ。

2.1 埼玉高速鉄道では減便か

また今回の2020年3月ダイヤ改正では、2年連続で実施した埼玉高速鉄道の減便が2020年3月ダイヤ改正でも行われる可能性がありそうだ。平日は通勤時間帯は盛況で昼間は極限まで減便したのでこれ以上の減便はないどころか王子神谷8時16分発白金高輪行きが鳩ヶ谷市発に延長する勢いで増発しそうなのだが、土休日はまだ減便の余地がありそうだ。

土休日朝の南行き(白金高輪方面)は王子神谷始発と浦和美園始発で運転しており、今でも鳩ヶ谷出発基準どころか浦和美園発車基準で5分間隔で運転している時間帯がある。こんなに本数もいらないので、10分間隔に半減させる可能性が高い。少なくとも折返しに制約のない浦和美園~鳩ヶ谷間では減便する可能性が極めて高い。

また土休日夕ラッシュ時は南北線6分間隔のうち3本に1本を赤羽岩淵止めとして運転しているが、これを2本に1本に増加させ埼玉高速鉄道線内平均9分間隔から12分間隔に延長させる可能性がある。

いずれにせよ2020年3月に埼玉高速鉄道でダイヤ改正を実施する場合には、平日は微増が期待できるものの、土休日はさらに減便する可能性がありそうだ。

3. 日比谷線で新駅開業で運賃値下げへ

また今回の2020年6月6日東京メトロダイヤ改正では、地下鉄日比谷線で新駅を開業する。

今回開業する新駅は虎ノ門ヒルズで、霞ケ関~神谷町間に開業する。

なお、銀座線虎ノ門駅とは地下連絡通路を介して連絡し乗換駅として機能させるが、300m離れてしまっている。それもそのはずで、もはや日比谷線における銀座線虎ノ門駅の位置関係が山手線における京葉線東京駅同様、霞ケ関と虎ノ門ヒルズの中間に位置してしまっているのだ。

ただ救いは、銀座線と日比谷線はほかにも銀座や上野で乗り換えが可能であり、銀座線渋谷方面と日比谷線中目黒方面の乗り換えでなければ利用されない。そのため影響は小さいし利便性が悪くなるわけではない。

むしろこの乗換駅設定により神谷町~溜池山王・国会議事堂前の営業キロが0.9km短くなるので、最短距離が短くなることにより一部区間で運賃改定も実施する見込みだ。これにより表参道~六本木間でIC199円からIC168円に、東池袋~六本木間でIC242円からIC199円にそれぞれ値下げする見込みだ。

なお駅ナンバリングは枝番は設けず、霞ケ関~北千住間で1ずつ足すらしい。中目黒を[H00]にして案内表示をほとんど変えさせないという手段はなかったのだろうか。

ちなみにこの新駅開業で所要時間が1分程度延びる見込みであるが、今度のホームドア設置で所要時間がさらに伸びることは間違いないし、その分の13000系の車両増備はしていないのでラッシュ時に減便する可能性がある。

ちなみに2021年3月ダイヤ改正では地下鉄日比谷線で朝夕に霞ケ関折返しの区間運転列車を中目黒折返しの全線運転に延長する見込みのほか、東武伊勢崎線と直通する座席指定制列車を導入する見込みだ。

4. 東西線の平日朝ラッシュ時の増発は延期へ

また今回の2020年3月東京メトロダイヤ改正では、地下鉄東西線の輸送力増強は見送られる見通しとなった。

2019年度までに九段下の折返し線改良や茅場町のホーム延伸に伴う混雑緩和、南砂町の1面2線から2面3線への拡張など大々的な輸送改善が行われる見込みだったが、いずれも延期となり茅場町のホーム延伸がが2022年度、九段下の折返し線改良が2025年度、南砂町のホーム拡張が2027年度の完成とそれぞれ大幅に遅れることとなった。

これにより2020年3月ダイヤ改正では地下鉄東西線の平日朝ラッシュ時の増発は難しくなり、オフピークの増発のみとなりそうだ。

地下鉄東西線の混雑率は最新の2018年度のもので199%となっているが、保安定員が200%でありそれを超えると違法になってしまうためあえて手計算にして199%になるように集計している可能性があることから、実際は200%を超えてしまっている可能性が極めて高い。そんな殺人的混雑と言っても過言ではない地下鉄東西線の混雑が緩和されるのはいつになるのだろうか…

5. 結び

今回の2020年3月東京メトロダイヤ改正では、地下鉄各線で増発が行われる見通しだ。

今後東京メトロでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。


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