平日朝も座席指定制車両設定なるか! 東急電鉄ダイヤ改正予測(2019年3月予定)

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東急電鉄は例年3月にダイヤ改正を実施しており、概ね実施の4週間前を目安にプレスリリースで公表している。今回は2019年3月東急電鉄ダイヤ改正について予測していく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 田園都市線でさらに増発へ

今回の2019年3月東急電鉄ダイヤ改正では、田園都市線のオフピーク増発が再び実施される。

東急電鉄では田園都市線にて2017年より順次朝の列車を増強するとしており、2017年4月21日ダイヤ改正では平日朝に2往復、土休日朝に1往復増発されたほか、前回の2018年3月30日ダイヤ改正では平日朝に2往復増発されており、2019年のダイヤ改正でも田園都市線の増発は必発だと思われる。

また平日朝の増発予定本数を目盛りを目視で読み解くと、渋谷着基準で6時台前半に1本、6時台後半に2本、7時台前半に3本となっている。このうち2017年4月21日ダイヤ改正では5時台後半と6時台前半に1本ずつ、2018年3月30日ダイヤ改正では7時台前半に2本増発された。ともなると当初の計画通り増発されるのであれば、6時台後半に2本と7時台前半に1本増発する可能性がある。

ではどのようなダイヤになるのだろうか。現在渋谷に6時台後半に到着する急行は3本で、7時台前半の5本より少ない。到着時刻は渋谷6時33分着、6時52分着、6時59分着で、6時40分台に到着がない。また7時台は渋谷7時05分着から5分間隔で急行が到着しており、渋谷6時59分着の急行を7時00分着にずらすほか7時台前半の急行を増発する手立てはない。となると、実質6時台後半に3本増発する必要がありそうだ。

また6時台後半に渋谷に到着する各駅停車は5本で、桜新町で急行の待避を受けるのは僅か2本となっている。となると、急行が3本増発されることで桜新町での急行待避が6時台後半に渋谷に到着する全ての各駅停車で必須となりそうだ。

そこから増発される3本の急行の到着時刻を2018年3月30日ダイヤ改正時点の時刻から推定すると、渋谷6時38分、6時43分、渋谷6時46分頃着となりそうだ。なんだか偏りすぎているような気がする。

と考えると、渋谷6時台後半着にて白紙ダイヤ改正が行われる可能性がありそうだ。もし行われるのであれば、急行と各駅停車が1対1で運転され、5~6分サイクルで運転されるようになるのと思われる。ただそうすると、2017年より7月に実施されている臨時特急の運転が困難になりそうだ。

また長津田6時07分発大井町線直通急行大井町行き7両編成があること、これまで2年連続2往復での増発だったのに今回の2019年3月ダイヤ改正で3往復一挙に増発させるのかという点では、疑問が残る。今回のダイヤ改正では渋谷発着の急行は6時台後半の2往復増加にとどまるのではないだろうか。

そのほか田園都市線では2020年3月ダイヤ改正にて田園都市線南町田が南町田グランベリーパークに改称し、平日も急行が停車するようになる見込みだ。




2. 大井町線直通急行も増発で平日朝もQSEAT設定か

また今回の2019年3月東急電鉄ダイヤ改正では、田園都市線から大井町線に直通する急行が増発される可能性が高い。

大井町線にとってほぼ白紙ダイヤ改正となった前回の2018年3月30日ダイヤ改正では、急行の7両化完成のみならず7両編成が2運用増加したことにより平日朝ラッシュ時の急行増発昼間や平日夕ラッシュ時の緑の各駅停車増発などほぼ全時間帯で増発を実施した。一方、各駅停車用5両編成は1運用削減され、鷺沼発着の大井町線直通青い各駅停車が田園都市線内鷺沼~溝の口間で1往復削減されている。

しかし東急電鉄では田園都市線にて2017年より順次朝の列車を増強するとしており、この中で大井町線直通列車と合わせて6時台~7時台に8本増発するとしている。先述したように渋谷到着列車は6本しかないことから、残る2本が大井町線直通列車として増発される見込みだ。となると、前回2018年3月30日ダイヤ改正にて急行を2運用増加したことから、この2本の長津田から大井町線に7両編成を送り込むための回送列車を定期化するのではないだろうか。

また2018年12月14日より平日夕ラッシュ時の大井町発長津田行き急行のうち5本で座席指定制車両QSEATを3号車に連結し料金を徴収しているが、平日朝に長津田発大井町行き急行が増発されることにより平日朝にもQSEAT連結列車が設定される可能性がある。回送列車の定期化だけで座席指定制車両が導入されるのであれば、田園都市線の混雑がさらに分散することから利用率が低くとも積極的に設定される可能性が高いものと思われる。

もし2019年3月ダイヤ改正で行われなくても、2020年までに実施される可能性は高いものと思われる。京王電鉄も座席指定制列車「京王ライナー」運転から1年で平日朝にも運転時間帯を拡大しており、座席指定制列車・車両の拡大は十分あり得るものと思われる。




3. 東横線と目黒線で増発はあるのか

また今回の2019年3月東急電鉄ダイヤ改正では、東横線や目黒線でもダイヤ改正が行われる可能性がある。

JR東日本は2019年3月16日ダイヤ改正にて武蔵小杉対策で特急「成田エクスプレス」を潰して平日朝ラッシュ時に大船→東京にて横須賀線を1本増発するほか、ホームを2023年度に1面2線から2面2線に拡充する。東横線や目黒線で増発は実施されるのだろうか。

混雑率の推移を見ていくと、2016年度は東横線・目黒線共に最混雑区間で170%となっていたが、2017年度には東横線では168%に低下、目黒線では171%に上昇している。ただ東横線は2017年度にダイヤ改正を実施していないにもかかわらず輸送力が向上しているという心霊現象が起きているので純粋に混雑率が低下したかと言われると怪しい。

ただ輸送人員を見ると1年間で東横線・目黒線合わせてピーク時1時間当たり35人増えているようだ。対して横須賀線は1年間でピーク時1時間当たり1,040人増加し混雑率も191%から196%に上昇している。おいおい増加分のほぼすべてを横須賀線に吸われているではないか。

となると、目黒線では2022年度の東急新横浜線運転開始に伴い一部列車で8両編成化を実施する見込みであることから、その際に輸送力増強を図るのではないだろうか。そのため、2019年3月にダイヤ改正を実施する場合でも2018年3月30日目黒線ダイヤ改正のように微調整にとどまる可能性が高く、抜本的な増発は行われないのではない可能性が高いだけでなく、東横線のようにダイヤ改正すら実施しない可能性もあるものと思われる。

なお2022年度に目黒線と直通する都営三田線用車両は8両編成に延ばす方針となっているが、2019年1月現在東京メトロからの公表は無い。また埼玉高速鉄道についてはおそらく増結をせず6両編成のまま維持するものと思われる。


4. 結び

今回の2019年3月東急電鉄ダイヤ改正では、平日早朝の田園都市線急行の増発はほぼ確実なほか、長津田発大井町行き急行の増発に伴い平日朝にQSEATを設定した列車が運転される可能性がある。

一方で東横線・目黒線では沿線人口の増える武蔵小杉での利用者があまり増えておらず、今回のダイヤ改正でも微調整程度にとどまるかダイヤ改正そのものを実施しない可能性さえある。

今回2019年3月ダイヤ改正で東急電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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