
2026年3月末に韓国鉄道車両メーカー2番手のダウォンシスが事実上経営破綻した。今回はこれから026年以降の韓国鉄道KORAILダイヤ改正について見ていく。
1. 鉄道車両メーカーダウォンシス事実上の経営破綻で車両納入契約すべて解除へ!
2026年3月末に韓国鉄道車両メーカーダウォンシスが事実上の経営破綻となった。
これを受け韓国国内の鉄道会社では納品が終わっていないすべての鉄道車両の契約が解除、新車更新が遅れることとなった。この影響はソウルや仁川などの都市鉄道向け車両のほか韓国中長距離列車ITX-マウムの新車導入が凍結となっている。
これによりソウル地下鉄5号線更新向け新車8両編成51本408両、ソウル地下鉄7号線延伸向け新車8両編成7本56両、ソウル地下鉄8号線更新向け新車6両編成15本90両、ソウル地下鉄9号線増発向け新車6両編成4本24両、仁川地下鉄1号線既延伸分予備車確保向け車両8両編成1本8両、仁川地下鉄7号線延伸分向け新車8両編成8本64両、新安山線開業向け1000系3両編成31本93両の都市鉄道用車両743両のほか、韓国中長距離在来線特急格電車ITX-マウム4両編成77本と6両編成27本の合わせて104本470両の計1,213両と推定される。
ここまで受注が拡大していたのは韓国の鉄道はほとんど公営またはみなし公営で、鉄道車両はすべて入札で製造先を決めているためである。ダウォンシスは鉄道車両を粗悪にすることで製造費を安くできたことから入札を数多く勝ち取ることができた。が納期が1年どころか3年も遅れることがありきちんと車両納入されないこと、あまりに故障が多く走行中の連結器分離もあったため2024年ごろからあまりに車両が粗悪すぎて安全に支障が出るダウォンシスを入札排除しようという動きが起きていた。そんな中結局安い受注価格があだとなり支払えなくなり2026年3月末に経営破綻に陥ったようだ。
とはいえ韓国にはダウォンシスのほかに鉄道車両メーカーとして現代ロテムと宇進産電の2社があるし両社とも韓国国内では入札負けにより海外車両の発注を行っていたことから、新規の海外鉄道車両の発注を縮小し韓国国内向けとすれば十年もあれば解消できるだろう。
2. 都市鉄道は車両延命工事をすれば問題なし!
2026年3月末に韓国鉄道車両メーカーダウォンシスが事実上の経営破綻し新車納入がすべて解除となった。都市鉄道での影響は約743両と推定される。
ダウォンシスが製造できない分現代ロテムと宇進産電が車両製造できるとはいえ新車更新が最大十年程度遅れる見込みがある。
ただ都市鉄道車両に関しては韓国の鉄道車両寿命は24年~28年で置き換えるとしていたためそれを40年や50年に延ばせば問題はない。東京メトロでいうB修工事のように既存車両に対して大規模修繕工事を行えばよいのだから。またソウル首都圏電鉄新安山線向け新車納入も遅れてはいるのだが、こちらはトンネル陥没事故により工事が3年~5年延びたと言われている。その工事が大幅に遅れている間に現代ロテムや宇進産電が製造してしまえばいいのでおそらく新車投入の遅れではなく鉄道建設自体の遅れで開業日が決まりそうだ。そう考えるとソウル首都圏電鉄に関してはほぼ影響はなさそうだ。
3. 恐れていた!機関車けん引客車列車セマウル号とムグンファ号の延命宣言!
2026年3月末に韓国鉄道車両メーカーダウォンシスが事実上の経営破綻となった。これにより中長距離列車ではダウォンシス製の特急格電車itx-マウムはあと4両編成77本と6両編成27本の合わせて104本470両の投入計画があったが、いずれも契約破棄により中止となった。
これにより機関車けん引の客車列車セマウル号・ムグンファ号用の客車の大規模修繕工事を開始、台車周りは新品部品に置き換えるなどしている。
なお直近のダイヤ改正は2025年12月30日であること、2026年2月まで在来線特急格電車ITX-マウムの投入があったほか試運転中だった4両編成も数本あるため、2026年6月~7月ごろには機関車けん引客車列車ムグンファ号の一部を在来線特急格電車ITX-セマウルで置き換える可能性はある。ただその後の追加投入は高速列車や各種在来線中長距離列車を製造している現代ロテムが一手に引き受ける可能性が高いためそれまで数年はかかるだろう。
おかげさまで2030年には風前の灯火となるはずだった機関車けん引のセマウル号やムグンファ号が当面の間存続することとなった。
なお西海線や慶全線釜田付近新線付け替えおよび電化などの直近で開業予定の新線用ITX-マウムに関してはすでに運用数確保済みで運用させていなかったため問題はなさそうだ。というか今回のような問題にならないように従来路線の列車置き換えを後回しにしてあらかじめ新線用の車両予備をあらかじめ確保していたという方が正しいだろうが。
4. 結び
今回の2026年以降韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、鉄道車両メーカーダウォンシスの事実上の経営破綻により1,213両にもおよぶ新製車両の納入契約が解除となり、新車置き換えが遅れることとなった。
このため機関車けん引客車列車セマウル号・ムグンファ号が延命することとなった。
今後韓国鉄道KORAILやソウル首都圏電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。



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