
JR九州は2026年8月31日、プレスリリースにて九州新幹線を9月18日に全線運転再開すると公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 九州新幹線全線で運転再開へ!
今回の2026年9月~10月九州新幹線臨時ダイヤ運転では、九州新幹線が全線で運転再開する。
2026年7月28日16時27分に熊本県で震度7を観測する地震が発生しその後運休となっていたが、約1か月半ぶり、52日ぶりに運転を再開することとなった。
これにより日本航空JALなどの航空機による福岡空港~鹿児島空港間毎日4往復程度の臨時増便は終了する。
2. 九州新幹線線運転再開も8分程度遅延へ!
ただ九州新幹線を9月下旬のシルバーウィークまでに全通することがまず最優先だったため、一部では復旧工事が工事が完了しておらず260km/h運転ができない。このため新八代駅前後で減速が必要、新八代停車列車で5分程度、新八代通過列車で8分程度所要時間が伸びることとなった。
このままではただ遅延してしまうだけなこともあり、減速運転実施に合わせ九州新幹線では臨時ダイヤを組むこととなった。
JR九州プレスリリース記載の九州新幹線臨時ダイヤは以下の通り
3. なぜ8分程度の遅延で臨時ダイヤを組む必要が出たのか!
九州新幹線全線運転再開に合わせ新八代駅前後で原則を強いられているとはいえ8分程度の遅延で済む。
正直10分手尾度の遅延であれば余裕時分で回復すればいいと思うし、同時期に運転再開した特急「北斗」は通常時刻を旅客に示しつつも10分程度遅れるとしておりわざわざ臨時ダイヤを設定するに至っていない。
なぜ8分程度の遅延で九州新幹線では臨時ダイヤを組むことにしたのだろうか。
それは運転再開が9月下旬のシルバーウィークにあることである。
シルバーウィークともなると新幹線利用者が一過性に急増する。このため東海道新幹線では最速達列車「のぞみ」が平常時では毎時5本~毎時8本程度なところ最大毎時13本、山陽新幹線でも東京直通「のぞみ」が平常時では毎時2本~毎時4本程度なところ最大毎時8本運転するなど大幅な増発を図っている。
もっとも新幹線の定期ダイヤは臨時列車が運転する枠まであらかじめ織り込んで作っている。このため全駅停車の「こだま」が各駅で5分程度停車して枠上「のぞみ」などの速達列車を2本待避することが多くなっているが、臨時列車が運転しなければただ空気を待つだけの時間と化している。平常時はこの臨時列車が運転しない分の余裕時間をふんだんに持たせているので、いざ遅延したらこの余裕時分を詰めれば簡単に遅延が回復できる。東海道新幹線であれば毎時6本程度しか「のぞみ」を運転しなければ東京~新大阪間で約10分、全駅停車の「こだま」に至っては最大30分もまくことができる。山陽新幹線も同様で「のぞみ」を毎時3本程度しか運転しなければ新大阪~博多間で約10分まくことはいとも簡単にできるのだ。平常時ならね。
ただ東海道新幹線で「のぞみ」毎時12本以上、山陽新幹線で「のぞみ」毎時7本以上運転するようなゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、年末年始などの列車が混んでいる日は事情が変わってくる。列車枠ギリギリまで運転するため余裕時分がほとんどなくなってしまい遅延が発生しやすいほか、一度遅延するとなかなか遅延が回復しない。このため東海道新幹線で3分~10分の遅延がザラに発生する。所定では東京~新大阪間は最速達列車「のぞみ」であれば2時間27分~2時間30分のところ、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、年末年始などは2時間33分~2時間40分かかることがザラである。
そんな中定期ダイヤの時刻のまま九州新幹線が遅れて山陽新幹線に直通してきて山陽新幹線内でも遅れて東海道新幹線内でさらに遅延が拡大したらどうなることか。シルバーウィークの新幹線はもうめちゃくちゃだ。そんな多客期や三連休での東海道山陽新幹線での遅延リスクを回避するために九州新幹線減速運転に合わせ臨時ダイヤを設定し東海道山陽新幹線内を定期ダイヤで運転することとしたのだろう。
4. 結び
今回の2026年9月~10月九州新幹線臨時ダイヤ運転では、九州新幹線が全線で運転再開する。
一方で新八代駅付近で原則を強いるため8時分程度所要時間が伸びており、直通するJR西日本の山陽新幹線やその先のJR東海東海道新幹線との兼ね合いで臨時ダイヤを設定することとした。
今後JR九州でどのようなダイヤ改正を実施するのか見守ってゆきたい。
関連情報:令和8年熊本地震の影響に伴う九州新幹線運行再開後のダイヤについて – JR九州





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