ハピラインふくいは2024年12月13日、プレスリリースにて2025年3月15日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 敦賀~福井間の快速増発へ!
今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、2024年10月5日ハピラインふくいダイヤ改正以来約5か月ぶりにダイヤ改正を行う。
そもそもハピラインふくいは2024年3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間延伸に伴い並行する北陸本線をJR西日本から経営分離する形で営業開始した鉄道である。が、北陸新幹線が敦賀までしか延伸せず福井~京都・大阪の往来は特急「サンダーバード」直通だったところ敦賀乗り換えが必須になったほか、所要時間は大して変わらないくせに運賃料金が1,000円以上値上げしたのだ。これに業を煮やした福井県民が特急「サンダーバード」の発着する敦賀まで旧北陸本線であるハピラインふくいの快速・普通列車で行く人とが増え、前回2024年10月5日ダイヤ改正より土休日は昼間毎時2本化している。
もうJR西日本が大阪駅11番のりば(特急「サンダーバード」発着ホーム)で敦賀から先福井・金沢・富山方面へおいでのお客様は敦賀駅で北陸新幹線またはハピラインふくい線におのりかえくださいと電光掲示テロップで流すほどである。自社線の北陸新幹線以外も誘導するとはプライド持たないほど需要奪われているのかJR西日本。
そこで今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正ではこの福井~京都・大阪を移動するにあたり福井~敦賀間でハピラインふくいを利用する人が増えていることを受け利便性を向上するに至った。
まずは朝。敦賀8時04分発普通鯖江行きと武生8時55分発普通福井行きの2本を統合、敦賀8時04分発快速福井行きとする。これにより福井到着が9時18分から8時45分に33分繰り上がる。
この快速福井行きは大阪6時30分発湖西線特急「サンダーバード1号」敦賀行きから10乗り換えで乗り換えられる。これにより大阪→福井間2時間15分、京都→福井間1時間46分で結ぶ。敦賀で北陸新幹線「つるぎ2号」富山行き乗り換えで福井に8時24分にしか到着しないことを踏まえると、21分差で1,000円以上節約できると思えばお得だろう。
なお快速設定に伴う通過駅救済として敦賀7時45分発快速福井行きを普通福井行きに格下げする。
2. 武生〜敦賀間の普通を昼間30分間隔に増発へ!
また今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、武生〜敦賀間の普通を昼間30分間隔に増発する。
武生〜敦賀間は昼間は毎時1本の普通列車を運転しているが、先述した敦賀での特急「サンダーバード」乗り換え利用者が多いため2024年10月5日ハピラインふくいダイヤ改正より土休日に限り昼間に4往復増発していた。
今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、平日も含め武生〜敦賀間で6往復増発、さらに場合によっては(おそらく毎土休日)さらに2往復増発できるようにすることで最大8往復増発する。
これにより土休日は福井〜敦賀間の列車が終日毎時2本、平日も昼間は平均1時間に1.5本の普通列車を運転することとなった。
3. 新快速と5分乗り換えで接続へ
また今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、敦賀発の時刻を変更する。
敦賀発福井方面は昼間毎時13分発だったところ、毎時20分発に7分繰り下げる。これにより大阪・京都方面からの新快速からハピラインふくい普通列車への乗り継ぎ時間が58分(土休日は一部28分)から5分に大きく短縮する。
しかも湖西線各駅や京都・大阪からはICOCAなどのICカードで入場すればハピラインふくい線の武生・鯖江・福井などの各駅で下車することができる。このため乗り換え時間5分でも余裕があると見ていいだろう。
4. 朝の直通化で福井のりかえ減少へ!
また今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、朝の福井をまたぐ列車を増やす。
敦賀~福井間の普通列車2往復と福井~芦原温泉間の普通列車2往復を統合し、敦賀~福井~芦原温泉間の2往復とする「。
5. 結び
今回の2025年3月15日ハピラインふくいダイヤ改正では、武生〜敦賀間の普通列車増発で敦賀での特急「サンダーバード」「しらさぎ」との接続が改善したほか、運転時刻の変更により昼間の新快速から5分乗り換えで利用できるようになる。
今後ハピラインふくいでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2025年春ダイヤ改正について – ハピラインふくい
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